要するに、さみしい
時間が経つのが遅い。
まだ3週間も経ってないとか。嘘でしょ。
道行く人たちを見ると、この人にも悲しみがあるのだろうかと思う。
悲しみと幸せとって。
わたしだけじゃないってわかる。こんな風につらいのはわたしだけじゃない。
でも、できることならこんなにもつらい思いをしたくなかった。
もしも願いが叶うならってやつ。2年分の記憶を消したい。
あの人に出会う前のわたしに戻りたい。
心がぐちゃぐちゃだ。ぐちゃぐちゃになる前のわたしはどんな風に日々を暮らしていたんだっけ。
2年前から生き直せるのならば、次は絶対あの人に出会わない人生がいい。
今でも毎朝起きた瞬間からあの人のことを考えてしまう。
ふとしたとき、本を読んでいるとき、テレビを観ているとき、歯磨きをしているときも髪を洗っているときもだ。毎分毎秒のように考えてしまう。
家路を辿るように自然と、わたしの思考はあの人へと向かう。本当に嫌だ。
嫌だと思うと同時に、あぁ本当にこの好きだという気持ちを失くさないといけないんだとさみしくなる。そう、さみしくなる。
さみしいんだな。今思った。